会社を辞めたいけれど、家族に反対されそうで言い出せない。そこで止まっている方は多いと思います。


- いつ、どんな場面で伝えたか
- 話すときに示した2つの材料
- 反対されなかった理由
- 本当に重かったのは何だったか
- 振り返って足りなかったこと
結論からお伝えします。私は妻に反対されませんでした。改まって説得したわけでもなく、日常の会話の流れで伝えて、1回で決まっています。
拍子抜けするような話かもしれません。ただ、そのあとで気づいたことがあります。本当に重かったのは、家族への相談ではありませんでした。
この記事では、いつ何を話したのかをそのまま書きます。家族の反対を想像して動けずにいる方の、参考になればうれしいです。
妻に伝えたのは育休中だった
まず、いつ話したのかを書きます。私が辞める意思を伝えたのは育児休業を取っている最中でした。
会社を休んで家にいる期間です。毎日のように顔を合わせ、家事と育児を一緒にしている時期でもありました。この環境だったことが、話しやすさにつながったのだと思います。
退職の約2か月前
伝えたのは、実際に辞める約2か月前です。育休中に話が出て、そのまま退職へ向かいました。
早いとも遅いとも言えない時期だと思います。ただ決めてから伝えたのではなく、決まる前に話したという点は、自分では良かったと感じています。
改まってではなく日常の会話で
切り出し方も、特別なものではありませんでした。時間を取って向き合ったわけではなく、普段の会話の流れです。
「話がある」と場を設けると、相手は身構えます。構えさせないまま話せたことが、結果的には良かったのかもしれません。これは狙ったわけではなく、たまたまそうなっただけです。
最初から前向きな反応だった
返ってきたのは、前向きな反応でした。驚かれたり、止められたりすることはありません。
この時点で、私が想像していた展開とは違っていました。反対されることを前提に、頭の中で何度も説明を組み立てていたからです。

示したのは貯金額と生活費
何も持たずに話したわけではありません。貯金額と、毎月の生活費の計算を示しました。
気持ちだけを伝えても、聞くほうは判断できません。辞めたあと生活がどうなるのかが分からないからです。逆にいえば、この2つがあれば話は具体的になります。何をどう示したのかを書きます。
貯金は約500万円
当時の貯金は約500万円でした。この金額をそのまま伝えています。
隠すものでもありませんし、共有しないと話が始まりません。家計は2人のものなので、ここを曖昧にしたままでは相談になりません。
毎月いくら減るかを計算した
次に、毎月の生活費を計算しました。我が家の場合は月30万円ほどです。
収入がなくなれば、貯金はこのペースで減っていきます。何か月持つのかが分かれば、話し合いの土台ができます。実際の減り方は脱サラ半年で貯金は150万円減るで公開しています。
数字があると話が早い
振り返ると、この2つを用意したことが効いたのだと思います。
「なんとかなる」では相手は不安になります。数字は、楽観でも悲観でもない共通の材料になります。良い数字でなくても構いません。分かっていることを並べるだけで、話す側も聞く側も落ち着きます。
反対されなかった理由
なぜ反対されなかったのか。自分なりに考えてみました。説得しようとしなかったからだと思っています。
もちろん家庭によって事情は違いますので、同じようにすれば通るという話ではありません。それでも、振り返ると共通して言えそうなことがいくつかありました。
1回の話で決まった
何度も話し合ったわけではありません。1回の会話で方向が決まりました。
長く話し合えば納得が深まるとは限らないと感じています。材料がそろっていれば、判断は早く出ます。
家庭の事情が背景にあった
もうひとつ、我が家には家庭の事情がありました。私が働き方を変えることが、その事情にとっても都合がよかったのです。
つまり私の希望を押し通したというより、家庭として必要な判断だったという面があります。この部分は家庭ごとに違うので、参考にならないかもしれません。
説得ではなく相談だった
いちばん大きいのは、ここだと思います。私は「辞めたい、いいよね」と許可を求めたのではありません。
貯金と生活費を出して、どう思うかを聞いた形です。決定を伝えるのではなく、材料を渡して一緒に考える。この順番だったから、反対という形にならなかったのだと考えています。
いちばん不安だったのは自分
ここからが、この記事で本当に書きたかった部分です。不安がっていたのは、家族ではなく私のほうでした。
辞める前の私は、家族の反対を心配していました。ところが実際に話してみると、そこに壁はありませんでした。残ったのは自分の迷いだけです。多くの方が同じ勘違いをしているかもしれません。
妻からの不安の声はなかった
話したあとも、妻から不安を訴えられることはありませんでした。
これは私が強かったからではありません。単に私が思っていたほど、相手は不安に思っていなかったということです。
会社にどう伝えるかが重かった
では何がいちばん言いにくかったかというと、会社に退職の理由をどう伝えるかでした。
家庭の事情が絡むぶん、そのまま説明できることばかりではありません。どこまで話すのか、どう言えば納得してもらえるのか。家族に話すよりも、ここに時間を使いました。
家族の反対より自分の迷い
結局、最後まで残ったのは自分の迷いでした。本当に辞めていいのか、やっていけるのか。
家族の反対は、動けない理由として分かりやすいものです。ただ私の場合、反対がなくなっても、すぐには踏み出せませんでした。壁は外ではなく内側にありました。

振り返って足りなかったこと
うまくいった話ばかりではありません。準備が足りていなかった部分もあります。
話し合い自体はすんなり進みましたが、そのあとの現実まで見通せていたかというと、そうではありませんでした。いま振り返って思うことを書きます。
副業にもっと力を入れるべきだった
いちばん悔やんでいるのはここです。辞める前に、副業でもっと実績を作っておくべきでした。
在職中に収入の形ができていれば、辞めたあとの時間の使い方も変わっていたはずです。私は辞めてから本格的に動き始めたので、そのぶん遅れています。
退職後に払うお金を知らなかった
もうひとつは、お金の見通しです。生活費は計算しましたが、退職後に自分で払うことになる税金や社会保険は数えていませんでした。
実際には1年目だけで約86万円かかっています。この金額を生活費に足していれば、必要な貯金額の見方は変わっていたはずです。内訳は退職後の国民年金は年21万円にまとめました。
退職後に変わったこと
よかったこともあります。退職してから、妻の時間が取れるようになりました。
私が家にいることで、家事や育児を分担できる時間が増えたためです。収入は減りましたが、家庭の時間は増えました。この点だけは、辞めてよかったと言えます。
退職を家族に伝えるよくある質問
ここでは、私が悩んだことをまとめます。家庭の状況によって答えは変わりますので、あくまで一例として読んでください。
気になる項目だけでも目を通してみてください。
いつ伝えるのがいいですか
私は退職の約2か月前に伝えました。ただ時期そのものより、決めてから伝えるのか、決まる前に相談するのかのほうが大きいと思います。私は決まる前に話したので、一緒に考える形になりました。
何を用意して話せばいいですか
私が示したのは貯金額と毎月の生活費の2つです。この2つがあると、何か月持つのかが分かります。気持ちだけを伝えても相手は判断できないので、数字は用意しておくことをおすすめします。
反対されたらどうすればいいですか
私は反対されていないので、答えられる立場にありません。ただ言えるのは、説得しようとすると相手は身構えるということです。決定を伝えるのではなく、材料を渡して一緒に考える形にすると、話し合いになりやすいと感じました。
改まって話したほうがいいですか
私は日常の会話の流れで伝えました。場を設けると相手が構えてしまうので、結果的にはこれで良かったと思っています。ただ家庭によっては、きちんと時間を取ったほうが伝わる場合もあると思います。
貯金はいくらあれば説得できますか
金額よりも、何か月持つかが分かることのほうが大事だと思います。私は約500万円で、生活費が月30万円ほどでした。ただし退職後は税金と社会保険を自分で払うので、その分も足して考える必要があります。
辞める前にやっておくべきことは何ですか
副業で収入の形を作っておくことです。私はここが足りませんでした。在職中に実績があれば、辞めたあとの不安はかなり減るはずです。準備の全体像は会社員を辞める前に必ずやるべき準備7つと貯金額にまとめています。
まとめ
会社を辞めると妻に伝えたときのことを振り返ります。
- 伝えたのは育休中、退職の約2か月前
- 改まってではなく日常の会話で切り出した
- 示したのは貯金額と毎月の生活費
- 反対はされず、1回の話で決まった
- いちばん言いにくかったのは会社への説明
- 不安がっていたのは家族ではなく自分だった
家族に反対されるから動けない。そう思っている方に伝えたいことがあります。まだ話していないなら、それは反対ではなく想像です。
私も反対される前提で身構えていました。実際に話すと、そこに壁はありませんでした。もちろん家庭によって結果は違います。それでも、話す前から諦める必要はないと思います。
話すときは、貯金額と毎月の生活費を用意してください。数字があれば、相手も一緒に考えられます。そして退職後に自分で払うお金も忘れずに足しておいてください。私はそこを見落としました。辞めたあとの生活がどうなるのかは、脱サラ後の1日のスケジュールに時刻つきで書いています。あわせて読んでいただくと、その後の現実も見えてくるはずです。


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