会社を辞めたら、子どもの保育園はどうなるのか。独立を考えるときに、ここが気がかりで動けない方は多いと思います。


- 退職すると保育園の認定がどう変わるか
- 求職活動として認められる期間
- 自営業で提出した証明書類
- 失業給付より保育園を優先した理由
- 継続できた結果といちばんの不安
結論からお伝えします。退職してもすぐに退園にはなりませんでした。ただし「求職活動中」という扱いに変わり、私の場合は3か月という期限がつきました。
その期限までに働いていることを証明できなければ、退園か認定の変更になると説明されています。私は期限の2週間前に開業届を出し、必要な書類を集めて提出しました。
この記事では、何をいつ出したのかをそのまま書きます。制度は自治体ごとに違いますので、最後は必ずお住まいの市区町村で確認してください。
退職すると保育園の認定が変わる
まず、仕組みから書きます。保育園に通うには「保育を必要とする理由」が認められている必要があります。
会社員のあいだは、その理由が「就労」でした。退職すると働いていない状態になるため、この理由が成り立たなくなります。そこで理由を別のものに変える手続きが必要になりました。何もしないままにはできません。
就労から求職活動へ
私が出したのは「教育・保育給付認定変更申請書」という書類です。認定の理由を選ぶ欄があり、そこで「求職活動中」にチェックを入れました。
仕事を探している状態であれば、一定の期間は保育の必要性が認められます。退職した時点で即座に資格を失うわけではありません。
窓口は市役所の子育て支援課
手続きをしたのは市役所の子育て支援課です。書類もそこで受け取りました。
私の自治体では、保育園に提出することもできる形になっていました。どちらでもよいということです。
保育園には直接伝えていない
意外に思われるかもしれませんが、私は保育園に「会社を辞めます」と直接伝えてはいません。
役所に書類を出すことで手続きは完結しました。園に報告しなければ始まらない、という性質のものではありませんでした。もちろん自治体によって流れは違う可能性があります。
認められるのは3か月まで
ここが、この記事でいちばん注意していただきたい部分です。求職活動として認められる期間には限りがあります。期限を過ぎると扱いが変わってしまいます。
仕事を探している状態がいつまでも認められるわけではありません。多くの自治体では90日、およそ3か月とされています。この期間内に働いていることを証明できなければ、保育の必要性がないと判断されてしまいます。
4月に申請して期限は7月末
私は2026年3月に退職し、申請書は4月20日までに提出しました。提出期限は変更を希望する月の前月20日まででした。
そして求職活動として認められる期限は7月末と示されました。4月から数えておよそ3か月です。
期限までに就労を証明する
この期限までに、働いていることを示す書類を出す必要があります。会社に就職するなら、勤務先が書く就労証明書を提出することになります。
私は再就職ではなく独立を選んだので、別の形で証明することになりました。その中身は後ほど詳しく書きます。
退園か認定の変更かと言われた
窓口では、期限までに証明できない場合についても説明がありました。退園になるか、認定が変更になるかという内容です。
どちらになるかは状況次第という話でしたが、いずれにしても今のままではいられません。この一言が、その後の判断に大きく影響しました。

失業給付より保育園を選んだ
ここで判断を迫られました。失業給付を最後まで受け取ることと、保育園を続けることが両立しなかったからです。
どちらも大切でした。給付は生活費そのものですし、保育園がなくなれば働く時間が取れなくなります。それでも片方を選ぶしかありませんでした。なぜそうなるのかを書きます。
給付を最後まで受けると間に合わない
失業給付は、仕事を探している人がもらえるお金です。つまり受け取っているあいだは、働いていない状態が続きます。
私の所定給付日数は120日でした。最後まで受け取ろうとすると、7月末という保育園の期限に間に合いません。働いていることを証明できないまま期限を迎えることになります。
63日分を残して開業届を出した
そこで私は、給付を途中で打ち切る判断をしました。実際に受け取ったのは57日分で、残り63日分は受け取っていません。
金額にすると小さくない額です。それでも保育園を優先しました。この判断の詳しい経緯は失業保険と開業届の正しい順番に書いています。
提出は期限の2週間前
開業届を出したのは2026年7月13日です。保育園の期限である7月末まで、2週間ほどしかありませんでした。
余裕をもって動いたつもりでしたが、振り返るとぎりぎりです。手続きそのものは10分ほどで終わりました。その様子は開業届の出し方は10分で終わるにまとめています。
自営業で提出した証明書類
ここが、情報の少ない部分だと思います。自営業には、就労証明書を書いてくれる勤務先がありません。
会社員なら総務に依頼すれば済む書類が、自分で事業をしていると存在しないのです。では何を出すのか。私の場合は、事業をしている事実を示すものを自分で集めて提出しました。実際に出したものを挙げます。
開業届の控えのコピー
1つめは開業届の控えです。税務署に提出したときに受け取った控えを、コピーして出しました。
これだけでは「届出を出した」ことしか示せません。実際に仕事をしているかどうかは、別の書類で示す必要があります。
発注書と受領書
2つめが、実際の仕事の記録です。私はクラウドソーシングのランサーズで受けた案件の、発注書と受領書を提出しました。
ランサーズの中で発行される書類なので、やりとりが完結します。金額の大きさではなく、仕事をした記録が残っていることが重要でした。
- 開業届の控えのコピー
- 発注書(ランサーズで受けた案件)
- 受領書(同上)
週16時間以上と収入1円以上
基準についても説明を受けました。私の自治体では、就労時間が週16時間以上、収入は1円以上という条件でした。
収入の下限が1円というのは意外でした。ただしこれは今年度の基準で、来年度どうなるかは決まっていないとも言われています。この部分は自治体によって大きく違うので、必ずご自身で確認してください。

結果といちばん不安だったこと
結論として、保育園は継続できました。認定が変わることもありませんでした。
いま書くと簡単に見えますが、手続きをしていた当時はずっと落ち着きませんでした。制度の説明を読んでも、自分の場合に当てはまるのかが分からなかったからです。そのあたりも正直に書いておきます。
認定は変わらず継続できた
7月末までに書類を提出し、そのまま通りました。認定の区分も変わっていません。
特別な交渉をしたわけではなく、求められた書類を揃えて出しただけです。やるべきことをやれば通る手続きだったということになります。
退園すれば仕事に支障が出る
いちばん不安だったのは、本当に認定が下りるのかという点でした。
もし退園になれば、平日も自宅で子どもを見ることになります。そうなると、仕事をする時間が取れません。保育園は子どものためであると同時に、働くための前提でもありました。収入がない時期にそこが崩れるのは、かなり怖い状況です。
保育料は変わらなかった
保育料については、退職したからといって変わるとは聞いていません。実際にも変わりませんでした。
認定の区分が変われば金額も変わった可能性はあります。ただ私の場合は認定がそのままだったので、保育料にも影響はありませんでした。
退職後の保育園のよくある質問
ここでは、私が調べているときに迷った点をまとめます。保育園の制度は自治体ごとに大きく違いますので、必ずお住まいの市区町村で確認してください。
気になる項目だけでも目を通してみると、全体像がつかめるはずです。
退職したらすぐに退園になりますか
私の場合はなりませんでした。認定の理由を「就労」から「求職活動中」に変更することで、一定期間は継続できます。ただし期限があるため、何もしないまま放置すると退園につながる可能性があります。退職が決まった時点で、早めに窓口へ相談してください。
求職活動として認められる期間はどれくらいですか
90日、およそ3か月としている自治体が多いようです。私の場合は4月に申請して7月末までが期限でした。この期間内に働いていることを証明しなければなりません。
自営業でも保育園は続けられますか
続けられました。ただし会社員と違い、勤務先が書く就労証明書がありません。私は開業届の控えのコピーと、実際に受けた案件の発注書と受領書を提出しています。何が認められるかは自治体によって違うので、事前に確認しておくと準備しやすくなります。
どれくらい働いていれば認められますか
私の自治体では週16時間以上、収入は1円以上という基準でした。ただしこれは今年度のもので、来年度は変わる可能性があると説明を受けています。自治体によって月48時間、月64時間など基準の示し方も異なります。
失業給付をもらいながら保育園は続けられますか
一定期間なら続けられます。ただし失業給付は仕事を探している人が受け取るものなので、受給中は働いていない状態です。給付日数が長い場合、保育園の期限までに就労を証明できないことがあります。私はそれを避けるため、給付を途中で打ち切りました。
手続きはいつまでにすればいいですか
私の自治体では、変更を希望する月の前月20日までが提出期限でした。退職の時期によって逆算が必要になります。この日付も自治体ごとに違いますので、早めに確認しておくことをおすすめします。
まとめ
退職後に保育園を継続するまでの流れを振り返ります。
- 退職してもすぐに退園にはならない
- 認定の理由を就労から求職活動中に変更する
- 求職活動として認められるのはおよそ3か月
- 私の場合は4月申請で7月末が期限だった
- 自営業は開業届の控えと発注書・受領書で証明した
- 期限に間に合わせるため失業給付を63日分残した
会社を辞めるとき、私がいちばん調べにくかったのがこの話でした。独身の方や、お子さんのいない方の体験談には出てこない論点だからです。
お伝えしたいのは、辞める前に保育園の期限を確認しておいてほしいということです。失業給付をいつまで受け取るか、いつ開業するか。その判断は、保育園の期限から逆算して決めることになります。順番を間違えると、取り返しがつきません。
退職後に自分で払うことになるお金については脱サラ半年で貯金は150万円減るにまとめました。保育園だけでなく、家計の面でも先に見通しを立てておくと動きやすくなります。


コメント