脱サラしたら、貯金はどれくらいのペースで減っていくのか。数字で知りたいと思ったことはありませんか。


- 脱サラ後に減る貯金のペース
- 会社を辞めた後の生活費の実額
- 失業給付が終わったあとの家計
- 貯金が尽きるまでの残り時間
結論からお伝えします。私の場合、脱サラから半年で貯金は150万円減りました。500万円あった残高が、350万円になっています。
私は電気通信の施工管理として10年半勤めた会社を、2026年3月に辞めました。今はフリーランスとして動画編集を始めていますが、まだほとんど稼げていません。4歳と0歳の子どもを育てる30代です。
- 2026年3月に退職。当時の貯金は約500万円
- 生活費の約1年半分を用意して独立
- 現在は動画編集を学びながら収入づくりの途中
- 家計簿アプリで支出を毎月記録
数字はすべて実額です。よく見せるための調整はしていません。読み終えるころには、あなたが用意すべき金額がはっきりしているはずです。
脱サラ半年で減った貯金の実額

まず結果からお見せします。半年でどれだけ減ったのかを知れば、必要な貯金額の見当がつくはずです。数字は想像より厳しいと思います。
私は「1年半は大丈夫」と考えて会社を辞めました。その見通しが、半年でどう変わったのかをご覧ください。
500万円から350万円への推移
2026年3月の退職時点で、貯金は約500万円ありました。生活費の約1年半分にあたる金額です。
それが2026年9月現在、350万円まで減っています。半年で150万円が消えた計算です。
- 2026年3月 退職時 約500万円
- 2026年9月 現在 350万円
- 減少額 150万円
- 月あたりの平均 約25万円
月平均25万円という減少ペース
150万円を6か月で割ると、月あたり25万円です。この数字を最初に見たとき、私は自分の見通しの甘さを実感しました。
退職前は「1年半分あるから大丈夫」と考えていました。しかし実際のペースで計算すると、1年半どころか、残りは1年ほどしかありません。
見積もりと現実がずれた理由は、このあとの章で具体的に説明します。
失業給付が終わった月の変化
減り方は一定ではありませんでした。失業給付を受け取れた期間と、そうでない期間で大きく違います。
私が失業給付を受け取れたのは、2026年5月から7月までの3か月だけです。金額は月およそ20万円でした。給付が終わった8月から、減るスピードが一気に上がりました。
- 4月 親の仕事の手伝い 10万円のみ
- 5月〜7月 失業給付20万円+手伝い10万円で30万円
- 8月以降 手伝い10万円のみ
なお現在の収入は、親の仕事を手伝って得ている月10万円だけです。動画編集の案件は、テスト案件を2件受けたところで止まっています。
脱サラ後の生活費の内訳

次に、毎月何にいくらかかっているかをすべて公開します。家族4人で月30万3千円です。金額の感覚は家庭ごとに違うので、ご自身の家計と比べてみてください。
ここで大事なのは、金額そのものより「会社を辞めても、この支出は減らない」という点です。収入だけが消えて、生活は続きます。
毎月かかる生活費30万円の中身
内訳は次のとおりです。家族構成は夫婦と4歳、0歳の子どもの4人です。
- 家賃 8万円
- 食費(外食含む) 10万円
- 光熱費 2万5千円
- 消耗品 5万円
- 子ども関係(レジャー・教育費) 2万円
- サブスク(仕事用のAI含む) 1万5千円
- 車関係 1万円
- 通信費 3千円
- 合計 30万3千円
会社員時代と比べて、生活の中身はほとんど変わっていません。変わったのは収入だけです。
食費と消耗品が大きい理由
目を引くのは食費10万円と消耗品5万円でしょう。小さい子どもが2人いる家庭では、この2つが重くなります。
0歳児にはおむつとミルクが毎日必要です。4歳児も含めれば、衣類や日用品の消費も止まりません。外食を含む食費も、家族4人だと簡単に膨らみます。
私が在宅で働くようになったことで、光熱費も会社員時代より増えました。在宅ワークは通勤費が消える代わりに、家の光熱費が上がります。
通信費と保険が低い理由
逆に低いのが通信費3千円です。格安の料金プランを使っているためです。
保険の項目が0円なのは、生命保険や医療保険に加入していないためです。この判断については、いずれ別の記事で詳しく書きます。
削れる部分はすでに削った状態で、この30万3千円という金額になっています。
脱サラ後にのしかかる税金と保険

ここからが本題です。生活費だけを見て「30万円あれば足りる」と考えると、必ず計算が狂います。会社員時代には見えなかった支払いが、退職後にまとめて現れるからです。
私が最も甘く見積もっていたのが、この部分でした。
国民健康保険と国民年金の負担
会社員のときは、健康保険も年金も会社が半分を負担してくれていました。辞めるとその半分が自分に乗ってきます。
我が家の国民健康保険料は、月に換算して3万6千円です。国民年金は1年分をまとめて約21万円支払いました。月あたりにすると約1万7千5百円になります。
この2つだけで、月に換算して5万3千円です。会社員時代には給料から自動的に引かれていて、意識すらしていませんでした。
前年の所得で決まる住民税
もうひとつ厳しいのが住民税です。住民税は前年の所得をもとに計算されます。
つまり収入が激減した年にも、会社員時代の給料を基準にした金額が請求されます。我が家の場合、月に換算して1万9千円でした。
- 国民健康保険料 3万6千円
- 国民年金 1万7千5百円
- 住民税 1万9千円
- 合計 7万2千5百円
生活費30万3千円と合わせると、我が家の支出は月およそ37万5千円になります。
年払いでまとめて消える現金
そしてここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。年払いのものは、月割りの計算どおりには出ていきません。
私は国民年金を1年分まとめて払いました。国民健康保険と自動車保険も年払いです。つまり半年しか経っていない時点で、すでに1年分を払い終えている状態になります。
ここに挙げた税金と社会保険について、それぞれの実額と手続きは別の記事に書きました。住民税は退職後の住民税は1回6万6千円、健康保険は退職後の健康保険は任意継続と国保どっち、年金は退職後の国民年金は年21万円です。
月割りで計算すると、半年間の赤字は約105万円のはずでした。ところが実際には150万円減っています。差額の約45万円は、この「先払い」によるものです。
- 月割りで計算した半年の赤字 約105万円
- 実際に減った額 150万円
- 差額 約45万円
- 原因 年払いによる先払い
家計簿アプリで毎月きちんと記録していても、この落とし穴は防げませんでした。数字が一気に動いたときの衝撃は、想像以上でした。
貯金がゼロになるまでの残り時間

ここまでの数字をもとに、残り時間を計算します。目をそらしたくなる結果でしたが、そのまま公開します。
期限を知ることは怖いことですが、知らないまま過ごすほうが危険です。
現在のペースで計算した残り月数
失業給付はすでに終わっています。現在の収入は月10万円、支出は月37万5千円です。つまり毎月27万5千円ずつ減っていきます。
残高350万円をこのペースで割ると、残りは約12か月です。2027年9月ごろに貯金が底をつく計算になります。
この計算が当たったかどうかは、1か月後の続報脱サラ7か月で貯金は180万円減で確かめました。結論を書くと、ほぼ計算どおりに減っていました。
再就職を判断する期限
私は妻と話し合い、ひとつの線を決めました。今から1年以内に月30万円を稼げなければ、再就職を考えるという線です。
この期限は2027年9月ごろになります。貯金が尽きる時期と、ほぼ完全に重なりました。
- 貯金がゼロになる時期 2027年9月ごろ
- 再就職を判断する期限 2027年9月ごろ
- 目標とする月収 30万円
- 現在の月収 10万円
残高を見て不安になる瞬間
正直に書きます。最初は1年半は大丈夫だと思っていました。その気持ちが崩れたのは、税金の支払いで残高の桁が変わったときです。
500万円だった数字が400万円台になった瞬間、本当に生活していけるのだろうかと怖くなりました。早く会社員に戻ったほうがいいのではないか、という考えが何度も頭をよぎります。
今でもたまに、心配と不安で胸を締めつけられるような気分になります。強がるつもりはありません。それでも妻と話し合って決めた道です。フリーランスとしてやっていくと決めた以上、できることは何でもやるつもりでいます。
脱サラと貯金に関するよくある質問

ここでは、脱サラ後のお金についてよく聞かれる疑問にお答えします。私が実際に経験して分かったことだけを書いています。不安の多くは、金額を知らないことから生まれます。
気になる項目だけでも目を通してみてください。
脱サラすると貯金は月いくら減りますか
家族構成によりますが、我が家(夫婦+子ども2人)では月25万円のペースでした。収入がまったくない場合は月37万5千円が出ていく計算になります。単身の方であれば、この半分程度が目安になるでしょう。
脱サラ前に貯金はいくら必要ですか
生活費の6か月分が最低ラインです。私は1年半分にあたる500万円を用意しましたが、それでも安心できていません。金額よりも、収入の見込みがあるかどうかのほうが重要だと感じています。
失業給付はいくらもらえますか
私の場合、会社員時代の給料の約6割で、月およそ20万円でした。期間は3か月です。金額と期間は勤続年数や退職理由で変わるため、ハローワークで確認してください。
退職後にいちばん負担が重い支払いは何ですか
住民税です。前年の所得をもとに計算されるため、収入が減った年にも会社員時代の基準で請求されます。次いで国民健康保険料の負担が大きくなります。
年払いと月払いはどちらがいいですか
割引がある分、年払いのほうが総額は安くなります。ただし現金が一度に大きく減るため、退職直後で収入が不安定な時期には注意が必要です。私は年払いにしたことで、想定より早く残高が減りました。
貯金が減っていくのが不安なときはどうすればいいですか
残り月数を計算して、期限を決めることをおすすめします。私は「1年以内に月30万円」という線を引きました。漠然と減っていくのを眺めているより、期限があるほうが行動しやすくなります。
まとめ

脱サラ後の半年で分かったことを整理します。
- 半年で貯金は500万円から350万円へ
- 減少ペースは月平均25万円
- 家族4人の生活費は月30万3千円
- 税金と社会保険は月換算7万2千5百円
- 年払いは先払いのため計算より早く減る
- 残り時間は約12か月
私はまだ結果を出せていません。貯金が尽きるまでの記録を、これからもそのまま公開していきます。うまくいった話だけでなく、追い詰められていく過程も隠さずに書きます。
会社を辞めるかどうかで迷っている方は、まずご自身の毎月の生活費を書き出してみてください。そこに国民健康保険料と国民年金、住民税を足した金額が、あなたが毎月確保しなければならない金額です。辞める前にやっておくべき準備については、会社員を辞める前に必ずやるべき準備7つと貯金額にまとめています。あわせて読んでいただけると、必要な備えが見えてくるはずです。
この状況で私が実際にどう1日を使っているかは脱サラ後の1日のスケジュールに書きました。作業にあてられるのは1日3〜5時間です。これからも、うまくいかない過程をそのまま記録していきます。


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